しまなみ晩夏物語

意識高くない営業マンのあれやこれ

※ネタバレ有※エヴァンゲリオン卒業式会場(アスカ派の場合)

エヴァンゲリオン卒業式会場はこちら。アスカ派の感想。

人生の半分以上を、エヴァンゲリオン、そして惣流アスカラングレーと共にした男のエヴァの呪縛からの開放、解呪の儀である。今回の作品を掘り下げると、長過ぎる駄文となってしまうので、私が救われた3つのシーンに絞って話をしていこうと思う。

 

・白いプラグスーツを着てシンジの部屋に寄り道するシーン

・裏コード999、式波のオリジナルとの邂逅

・旧劇の赤い海の浜辺に横たわるアスカとシンジ

論文の序論のような書き方をしたが、ただアスカ派の私がボロ泣きしたシーン3つである。

 

 

・白いプラグスーツを着てシンジの部屋に寄り道するシーン

アスカがシンジと共にヴンダーに帰還後まもなく、ネルフ本部が黒き月とともに旧南極爆心地にある13号機に近づき発進準備がかかったシーン。

出来たてほやほやの白いプラグスーツを着るアスカとマリ、アスカに言わせると無垢の卸したての死装束だという。

寄り道したいというアスカがシンジの元へ。

ア「最後だから聞いておく、アタシがあんたを殴ろうとしたワケ、わかった?」

シ「3号機に乗っていた時、何も決めなかったから、助けることも殺すことも自分で責任負いたくなかったから。」

ア「ちっとは成長したってわけね。」

ア「最後だから言っておく、いつか食べたアンタの弁当おいしかった。

あの頃はシンジのこと好きだったんだと思う。でもアタシが先に大人になっちゃった。」

 

最期の決戦を前に、Qであそこまで冷たくあしらっていた理由を問うアスカ。

シンジからの時の反省の弁。こんなの公式で聞けるとは思わなかった

式波アスカラングレー破から十余年の時を経てここで救われたのだ。

時が経ち過去のものとなったシンジへの好意を伝えるアスカ

こんなの公式で聞けるとは思わなかったアスカの方から言えるんだ

そうか。あの頃のままのアスカじゃないんだな。14歳の少年少女のつもりで見てちゃいけなかったんだな、と自戒した。そして泣いた

 

 

・裏コード999、式波のオリジナルとの邂逅

13号機の前に立ちはだかるATフィールドを自身のATフィールドで中和するため、最後の手段、「全リミッター解除!裏コードスリーナイン!

目に埋め込まれていた封印呪詛を引き抜き自らを使徒化させATフィールドを展開しようとするアスカ。オリジナルの元アスカとの邂逅。宮村優子魂の叫びである。

このアスカの戦闘シーンはただただ、美しかった。これまでの幾多の不遇の戦闘シーンを見せつけられてきたアスカの晴れ舞台。勝ちとか負けとか関係ないくらいに輝いていた(絵ヅラ的にも)エヴァパイロットたる覚悟を持ったアスカの最期を見届けた。涙が止まらなかった。作画すごい良くて何度でも見直したいよ。

ただ、これもゲンドウがアナザーインパクトの依代に利用しようとするために仕組んでいたとかゲンドウさん自分勝手すぎませんか?碇さん家のお家騒動だけで完結できなかったんですかね?w

 

 

・旧劇の赤い海の浜辺に横たわるアスカとシンジ

「…私寝てた?」

浜辺で目覚めたアスカ。

…バカシンジ?

横にはシンジの姿。

「良かった、また会えて。

これだけは伝えておきたかったんだ。

ありがとう僕を好きと言ってくれて。

僕もアスカが好きだったよ。さよならアスカ、」

 

舞台がまごころを君にじゃないですか!EOEじゃん!!

赤い海のアスカは成長した28歳の式波さんだって考察もあるけど

どう見てもまごころ最後のシーンへのアンサーじゃん!

シンジのことをバカシンジって呼ぶのは惣流なんだよ!

「アンタが全部アタシのものにならないならアタシ何もいらない」とまで言ってのけた、惣流アスカラングレーなんだよ!

それで救われる人間がいるんだから、そういう解釈があってもいいだろう?

惣流オタクはここでも泣いた。惣流アスカラングレーまでも救われたのである。

20年以上前に言語化して伝えることのできなかった言葉をこの最期の瞬間に

何回泣かせれば気が済むんだよ。積年のモヤモヤ全部回収して行きやがった。

 

昔から自分のことはLAS(※ラブラブアスカシンジ)であると長きに渡って自認していたし、貞本エヴァの最終話や同人誌RE-TAKE等、アスカとシンジがくっつくシナリオが至高、今回もそんなENDを願ってやまないと思っていたが、そうではなかった。時が経つにつれ、LASではなく、ただただ、アスカの幸せを願う者になっていたようである。アスカの心の補完がされたならば、それで良い。

 

大人になったシンジがマリと階段を駆け上がっていく。

「さぁ行こう、シンジくん」「うん、行こう」

そして、宇多田ヒカルOne Last KissからのBeautiful World

 

終劇

 

 

おわりに、

今作品は庵野監督からのは門出の言葉であると受け取ります。

いい加減卒業してくれよ、と。エヴァの呪縛から解き放たれろよ、と。

ここまで丁寧にアスカのフラグが回収されたらば卒業しないと最早、わざと留年してるまであるので、私はここらへんでエヴァンゲリオンに対して一つ心の区切りをつけようかな、と思っています。円盤出たら買うし、イベントあったら行くだろうけどね。

 

さようなら、全てのエヴァンゲリオン

 

綾波派やミサト派、シンジ派のまたはエヴァ全部が好きな人はシンエヴァンゲリオン、どのように受け止めたのでしょうか?主要キャラは一人ひとりフィーチャーして補完をしてくれているように感じたが、受け取り方は人それぞれだよね。みんなの感想聞きたいです。

 

以下、語りだしたら止まらない気になっちゃったシーンを羅列。

・USB上下逆で刺さらないマヤさん

・レーション喰わせるアスカのヌルヌル作画

・田植え波レイ

加持リョウジの子供の加持リョウジ

・ミサト「30分で出発」リツコ「無茶言うわね、25分で出発よ」

サイクロップスゲンドウ、目からビームマジで出す

・脳ミソ拾うゲンドウ

・量子テレポート使いまくるゲンドウかわいいなw

・帽子脱いでいつもの髪型に戻るミサトさん

・マヤさんのこれだから若い男は!(デレ

・初号期VS13号機における仮想世界の移り変わり

・8+9+10+11+12号機!

・胸の大きい、イイオンナetc

 

セリフを意図的に一言カットしてる箇所がありますがそこはLAS最期のささやかな抵抗ですのでツッコミは無用です。ご清聴ありがとうございました。

TwitterとかDiscordで語りたいぞ!!ツァイチェン♪